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 ごあいさつ


第49回日本鼻科学会総会・学術講演会
会長 氷見徹夫
札幌医科大学医学部耳鼻咽喉科

 この度、第49回日本鼻科学会総会・学術講演会を担当させていただくことになりました。本学会会員の皆様には、心より感謝申し上げます。日本の鼻科学は臨床ならびに基礎的研究においても世界のトップレベルにあると思われますが、さらなる発展と向上を願ってプログラムを作成しました。例年の学会よりも早い8月末の札幌は、気候も過ごしやすく、海の幸・山の幸も最高の季節です。学会で知識を深めていただくだけでなく、快適な夏の北海道を存分に満喫していただきたいと願っております。

 2010年8月26日(木曜日、学会第一日)の学会はルネッサンスサッポロホテルを会場として行います。基礎問題研究会は「鼻粘膜構成細胞の機能と新しい展開」をメインタイトルとして、司会の清水猛史教授、丹生健一教授にお願いしております。鼻粘膜を構成する各細胞の機能と役割について最新の研究成果を第一線のシンポジストの先生に研究成果を発表していただきます。臨床問題懇話会は平川勝洋教授、工藤典代教授による「急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン」です。急性鼻副鼻腔炎は日常臨床で頻回に遭遇する疾患です。この度の診療ガイドラインの作成委員の諸先生に、重要なポイントについてわかりやすく解説していただけるものと期待しております。スポンサードレクチャーは黒野祐一教授、大田 健教授(帝京大内科)の司会で、上気道と下気道のアレルギー疾患についてご講演をいただく予定です。フィンランドのタンペレ大学耳鼻咽喉科のMarkus Rautiainen教授は、かつて鹿児島大学に1年間、札幌医大に1カ月滞在されており日本に精通された先生ですが、2006年のISIANとERS(欧州鼻科学会)の会長を務められた鼻科学のエキスパートのお一人です。ヨーロッパの鼻アレルギーの臨床につき日本との違いなどをご講演していただけるものと思います。

 8月27日(金曜日、学会第二日)は会場を札幌コンベンションセンターに移して行います。本会場は2500人収容の大ホールのほか、特別会議場、中・小ホール、会議室などを備える総合型コンベンションセンターですので、ゆったりとした気分で学会に集中できると思います。会長講演として小生が「ヒト鼻粘膜上皮の生体防御機構」というタイトルで当教室の最新の研究成果につきお話させていただきます。鼻粘膜は各種病原体、アレルゲンなどにさらされる重要な組織です。本講演では鼻粘膜バリア機能を中心に、最近注目されている上皮細胞の新たな機能にまで範囲を広げてご紹介したいと思います。特別講演は清水孝雄教授(東京大学医学部生化学・分子生物学)に「生体における脂質の役割ープロスタグランディンから肺サーファクタントへ」というタイトルでご講演していただきます。清水教授の主宰される講座は脂質メディエーター研究では世界のトップランナーであり、血小板活性化因子(PAF)やロイコトリエンB4の受容体をクローニングされたことで有名です。プロスタスタグランディンなどの脂質が気道炎症や、気道の維持にどのように関与しているかを解りやすくご講演していただけると思われます。シンポジウム1は原渕保明教授、藤枝重治教授の司会による「鼻副鼻腔疾患におけるウイルス感染の位置づけ」です。ウイルス感染が関係する代表的な疾患につき各シンポジストが最新の研究成果を披露していただけるものと期待しております。それ以外に三輪高喜教授の司会の臨床セミナーIとして小林正佳先生(三重大学)に「実地医家における嗅覚障害診断手順」を、春名眞一教授の司会の手術手技セミナーとして:鴻 信義(慈恵医大)に「ESSの基本手技ー適切な鉗子と機器の使い方ー」をご講演していただきます。日常臨床に役立つ内容であると思います。

 8月28日(土曜日、学会第三日目)はパネルディスカッション「鼻副鼻腔腫瘍治療戦略の新しい可能性を探る」を企画しております。司会は福田 諭教授と川端一嘉先生にお願いしておりますが、各パネリストが鼻副鼻腔腫瘍の最新治療につきご講演していただけるものと期待しております。シンポジウム2は岡本美孝教授、増山敬祐教授の司会による「アレルギー性鼻炎の病態解明と治療最前線」です。アレルギー性鼻炎の病態と治療につき各シンポジストが最新の研究成果を披露していただけるものと期待しております。臨床セミナーIIは内藤健晴教授の司会による「見逃してはいけない鼻閉、睡眠への影響」です。千葉伸太郎(太田総合病院)と中田誠一(藤田保衛大)にご講演いただきます。

 第45回の日本鼻科学会より導入された韓国鼻科学会と日本鼻科学会のexchange programを充実すべく、今回の学会におきましても招待講演と国際セッションを準備いたしておりますので、会員の皆様の御協力と御臨席をお願いいたします。

 その他、会期中には6つのランチョンセミナーやモーニングセミナ一などの特別プログラムを予定しています。

 このように本学会では鼻科学のさらなる発展と向上に向けて多彩なプログラムを用意いたしましたので、鼻科学に興味のある方々の多数の演題のご応募、ご参加をお待ちいたしております。






第49回日本鼻科学会
会  長 氷見 徹夫
事務局長 白崎 英明
事務局:札幌医科大学医学部耳鼻咽喉科学教室内
〒060-8543 札幌市中央区南1条西16丁目
TEL:011-611-2111 FAX:011-615-5405

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