第55回,日本鼻科学会

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お知らせ:鼻科基礎研究ハンズオンセミナー

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お知らせとお願い:
鼻科基礎研究ハンズオンセミナー

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鼻科基礎研究ハンズオンセミナー



鼻科基礎研究ハンズオンセミナー
日時:10月14日(金) 10:00~12:00
会場:ハンズオンセミナー会場:B2リハーサル室

参加申込み方法
参加希望者は、申込み期限までに下記4項目を明記の上、参加登録申込メールアドレス宛にメールにてお申し込みください。
人数が多数の場合は、こちらで調整致しますのでご了承ください。
また、実際に実習をおこなってみたい参加者がおられる場合は、個別に相談に応じます。
多数のご参加をお待ちしています。

<必要事項>
  (1)氏名
  (2)所属
  (3)受けたいセッション
  (4)希望の時間

<申込み、お問い合せメールアドレス>
  jrs-hands-on@4580.jp

※ 当日受付も空き次第で可ですが、なるべく事前参加登録にご協力下さい。



鼻科基礎研究ハンズオンセミナー
『鼻・副鼻腔組織を用いた基礎研究のすすめ方』

日本鼻科学会では前々会の総会より,基礎研究に対する臨床医のモチベーションと 研究力の向上をめざして基礎ハンズオンセミナーを開催しております。今回も限られた 時間ではありますが,3つのブースを設置し,特に基礎研究をこれから始めたい,ある いは研究手技のレパートリーを増やしたいとお考えの臨床医のご参加をお待ちしてお ります。各ブース担当者からの熱いメッセージ(セミナー内容)を以下に示します。 ぜひご参加ください。



①ブースA 「ウエスタンブロット法の基礎と応用」
神田  晃(関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
小林 良樹(関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 呼吸器内科学部門)
澤田 俊輔(関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 歯科・口腔外科学部門)
尹  泰貴(関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
牛山 正人(サーモフィッシャーサイエンティフィック ライフテクノロジーズジャ パン株式会社)
西濱  健(サーモフィッシャーサイエンティフィック ライフテクノロジーズジャ パン株式会社)
河田  淳(株式会社エムエステクノシステムズ)
田中 聡子(株式会社エムエステクノシステムズ)

ブースAでは,ウエスタンブロット法の基礎と応用に関しての実演を行います (前半と後半を基礎編と応用編に分けて実演する)。基礎編では,鼻茸サンプルや培養 細胞のタンパク質抽出,電気泳動,メンブレンに転写して抗原特異的に検出するため の基礎的な実演を行います。一方,応用編では,免疫沈降法を用いた時のタンパク質 の検出法とリン酸化タンパク質の検出法のコツと実演を行います。リン酸化の評価に 関しては,従来の方法では,トータルタンパク質の検出をするために,一度ストリッ ピングをしてから再ブロッティングをする必要がありました。しかし,最新の方法で は,ストリッピングせずに同時に検出する事が可能です。そこで,応用編では,同時 測定法の実演も行います。



②ブースB 「鼻科学の基礎実験に役立つマウス・ラット鼻副鼻腔の解剖」
近藤 健二(東京大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科学教室)
久保田大介(サーモフィッシャーサイエンティフィック ライフテクノロジーズジャ パン株式会社)

ブースBでは,基礎実験に役立つマウス・ラット鼻副鼻腔の解剖についてセミナー を行います。これから鼻の研究をマウス・ラットで初めて行おうと思っている先生方 にとって,1つのハードルはヒトとマウス・ラットの鼻副鼻腔のマクロ解剖の違いだ と思います(ミクロな組織学はそんなに差がありません)。鼻の切片を作ってみたけど, この構造はいったい何?病変の評価はこの粘膜部位でいいの?など悩むことがあるか もしれません。でも心配いりません。このセミナーではマウスの鼻の先端から後鼻孔 付近までの連続切片を使ってマクロ解剖を丁寧に解説します。顕微鏡標本もあります ので,実際に顕微鏡で観察して頂くこともできます。またマウス・ラットの鼻副鼻腔 の解剖の勉強に有用な論文の紹介もいたします。奮ってご参加ください。



③ブースC「鼻副鼻腔組織の蛍光染色:実際の手技から観察まで」
金谷 洋明(獨協医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学)
柏木 隆志(獨協医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学)
久保田大介(サーモフィッシャーサイエンティフィック ライフテクノロジーズジャ パン株式会社)
行元 彰利(サーモフィッシャーサイエンティフィック ライフテクノロジーズジャ パン株式会社)

ブースCでは,鼻副鼻腔組織を用いた蛍光染色の実際のプロトコールを体験しても らいます。組織中の特定の物質の局在を知る方法として免疫染色がありますが,とく に蛍光色素を用いて視覚化を行うのが本法です。暗視野をバックに緑色や赤橙色に浮 かび上がる蛍光画像は非常にインパクトがあり,かつ美しいものです。以前は暗室に 籠って数十秒の露出を行い,リバーサルフィルムに記録しておりました。しかしなが ら技術の進歩により,最近では暗室不要となり,高感度デジタルカメラで簡単にデジ タルデータとして記録できます。今回,蛍光染色未経験の方で,この機会にぜひ蛍光 染色を体験したいという方(希望者,5~6名程度)に参加していただき,実際の染色 から封入,観察までおこなう予定です。この機会にぜひ蛍光イメージングを楽しんで いただきたいと思います。