第56回,日本鼻科学会

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お知らせ:鼻科基礎ハンズオンセミナー

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お知らせとお願い:
鼻科基礎ハンズオンセミナー
基礎研究も裾野を広げる

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鼻科基礎ハンズオンセミナー



鼻科基礎ハンズオンセミナー
日時:平成28年9月29日(金) 10:00 – 12:00 (二部制)
場所:甲府富士屋ホテル 10階 ハンズオン会場

参加申込み方法
参加希望者は、下記申し込み用紙をダウンロードいただき、ご記入の上、申込み期限までに参加登録申込メールアドレス宛にメールにてお申し込みください。
人数が多数の場合は、こちらで調整致しますのでご了承ください。
また、実際に実習をおこなってみたい参加者がおられる場合は、個別に相談に応じます。
多数のご参加をお待ちしています。

<基礎ハンズオンセミナー事前参加申し込み用紙>
  基礎ハンズオンセミナー事前参加申し込み用紙

<申込み、お問い合せメールアドレス>
  jrs-hands-on@4580.jp

※ 当日受付も空き次第で可ですが、なるべく事前参加登録にご協力下さい。



鼻科基礎研究ハンズオンセミナー
『鼻・副鼻腔組織を用いた基礎研究のすすめ方』


日本鼻科学会では前々会の総会より,基礎研究に対する臨床医のモチベーションと 研究力の向上をめざして基礎ハンズオンセミナーを開催しております。今回も限られた 時間ではありますが,3つのブースを設置し,特に基礎研究をこれから始めたい,ある いは研究手技のレパートリーを増やしたいとお考えの臨床医のご参加をお待ちしてお ります。各ブース担当者からの熱いメッセージ(セミナー内容)を以下に示します。 ぜひご参加ください。



①ブースA 「フローサイトメーターの基礎とアプリケーション」

演者:
安田 剛 (日本ベクトン・ディッキンソン株式会社アプリケーションサポートグループ)
岩上 裕之(日本ベクトン・ディッキンソン株式会社営業部)
五十嵐 賢(山梨大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科)

・フローサイトメーターの基礎講習(30分)
一般的なフローサイトメーター原理・構造のご説明。光学系の説明や色素の説明など、30分で説明を行う。
・実機 AccuriPlusを使った機器説明とアプリケーションの紹介(30分)
AccuriPlusを使いMouseの脾臓サンプルを測定し、実際のサンプルがどのように測定され、どのように解析されるのかを体験して頂く。又、フローサイトメーターで行えるアプリケーションを紹介する。(表面染色、細胞内染色、サイトカインの測定、リン酸化の測定)



②ブースB「in situハイブリダイゼーションの手法の概要とコツ」

演者:
白崎 英明 (札幌医科大学耳鼻咽喉科)

in situハイブリダイゼーションは切片上のmRNA、ウイルスDNAなどを検出する方法である。目的の遺伝子の塩基配列がわかれば、相補的なプロープを作成することで組織中の遺伝子局在を明らかにできる便利なツールである。しかしながら、実験のステップが長く実験を始めてから検出するまで1日以上かかることや、特異的な結果を得るための条件設定が煩雑なことなどが災いする為か、この手法を用いた報告は少ない。演者は、1991年から2年間ロンドン留学していた際に放射線標識DNAプローブによる肺組織におけるPAF受容体mRNAの局在を研究し、帰国してからはNon-RIのオリゴプローブを作成して鼻粘膜の神経ペプチド受容体mRNAの局在を報告した。研究歴30年を超えていまだに現役で研究を続けているが、このin situハイブリダイゼーション法は嫌になるほどの試行錯誤を要する最も高難易度の実験方法である。本セミナーでは実験書に書いていないようなコツを伝授したい。実演できないため、レクチャーになります。



③ブースC 「siRNAを用いた遺伝子ノックダウンの基礎と応用」

演者:
神田 晃 (関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
小林 良樹(関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
澤田 俊輔(関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
尹泰 貴 (関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
岩井 大 (関西医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)
中村 銀士(サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社)
中山 岳 (サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社)

遺伝子発現を操作する手法は、非常に強力なツールとして浸透している。遺伝子をノックダウンする方法としてsiRNAを用いた手法がおこなわれているが、従来のリポフェクション法ではsiRNAの導入率が低い(50%程度)ことが問題であった。しかし、今回実演するNeonを用いたエレクトロポレーション法では、siRNAの導入率は90%以上に改善しており、より身近なツールとなっている。  本ブースでは、これから遺伝子研究をはじめる若手研究者および今後siRNAを用いた研究を検討している研究者を対象とし、基礎知識だけでなく、実際に発注する工程や試薬のオーダー方法を体験し、全体の流れを理解する事を目的とする。そこで、第一部(10:00-11:00)の基礎編では、siRNAの基本的原理を概説した後、どのようにして標的遺伝子のsiRNAを入手するかをインターネット上で操作しながら供覧する。次に入手したsiRNAを細胞に遺伝子導入する方法を解説する。さらに第二部(11:00-12:00)の応用編では、siRNAの遺伝子導入方法の種類とその選択を機器や試薬の紹介をおこないながら説明する。さらに実際にノックダウンしたサンプルの評価法(顕微鏡やRT-qPCRのデータなどで)を説明する。