第57回日本鼻科学会
鼻科基礎研究ハンズオンセミナー

概要と参加方法

  1. 日時: 2018年9月28日(金)
       第1部: 9:20〜10:30
       第2部: 10:40〜11:50

    場所: OMO7旭川 6F エルム・オーク

    対象: 基礎研究をこれから始めたい、もしくは新たな手技を学びたい臨床医や、大学院生、若手研究者

    参加費: 無料

    参加申込み方法:
    参加希望者は、下記申し込み用紙をダウンロードいただき、ご記入の上、参加登録申込メールアドレス宛にメールにてお申し込みください。
    当日受付も空き次第で可能ですが、人数が多数の場合はこちらで調整致しますのでご了承ください。
    多数のご参加をお待ちしています。


  2. 基礎ハンズオンセミナー事前参加申し込み用紙 (Word)

  3.   

    基礎ハンズオンセミナー事前参加申し込み用紙



  4. 申込み、お問い合せメールアドレス
  5.   E-mail address: jrs-hands-on@4580.jp


ブースA
「鼻・副鼻腔サンプルからの細胞単離および、mRNA抽出の実践」

  1. 演者:前田 陽平,津田  武,武田 和也,端山 昌樹,猪原 秀典
    (大阪大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科)

  2.  鼻科領域では比較的容易にポリープなどのヒト検体を入手することが可能であり、研究を行う上で非常に大きなアドバンテージとなります。一方で、そのサンプルの適切な処理ができなければ実験を進めていくこと自体が難しいという側面もあります。本ブースでは具体的に様々な機械を用いたサンプル処理について実演し、体験していただきます。
     サンプル処理の方法についてスライドガラスを用いた基本的な手技からバイオマッシャー、超音波ホモジナイザー、Gentle MACSなどを用いた方法についてそれぞれのメリット・デメリットを含め概説した後、サンプルの各処理方法について実演します。その後参加者の方に好きな手法を選んでいただき実際に単細胞懸濁液あるいは細胞破砕液(有機溶媒抽出液:QIAGEN)の作成を行っていただきます。さらに、単細胞懸濁液はトリパンブルー染色を用いたlive-dead判定を行います。また細胞破砕液はDirect-zol RNA kit (zymo research)を用いたクロロホルムを使わない手法でmRNAの抽出を行います。


ブースB
「ELISA法を用いたサイトカイン測定ならびに抗原特異的免疫グロブリンの測定」

  1. 演者:青井 典明,屈  銀斐,川内 秀之
    (島根大学医学部耳鼻咽喉科)

  2. 【第一部 サンドイッチ法】
    ELISAの基本的原理を概説した後、従来のサンドイッチ法でサイトカインならびにOVA特異的IgEの測定の実演を行います。

    【第二部 間接法】
    ELISAの基本的原理を概説した後、Instant ELISA® Kitを用いて、サイトカインの測定の実演を行います。


ブースC
「Western Blotting法の基礎と実践 –タンパク抽出、電気泳動、転写から検出まで−」

  1. 演者:熊井 琢美,林  隆介,原渕 翔平,野崎  結,大原 賢三,長門 利純,林  達哉,原渕 保明
    (旭川医科大学 頭頸部癌先端的診断・治療学講座,耳鼻咽喉科・頭頸部外科)

  2.  Western Blotting法による蛋白解析を概説、実演します。具体的には、Western Blotting法の基本的原理を概説した後、サンプル調整や電気泳動、転写、抗原抗体反応、発光という流れを再確認するとともに、各ステップにおけるTipsや論文投稿時に困らないためのサンプルローディングのコツを概説します。


ブースD
「CRISPER-Cas9を用いた遺伝子編集の基礎と応用」

  1. 演者:尹  泰貴,神田  晃,鈴木 健介,澤田 俊輔,小林 良樹,岩井  大
    (関西医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)

  2.  CRISPER-Cas9を用いた遺伝子編集方法を実演します。本ブースでは、標的DNAに対するガイドRNAの作成方法や入手方法をインターネット上で操作しながら説明いたします。次にCRISPER-Cas9ツールの選択方法と導入法をそれぞれの機器や試薬を説明しながら概説をおこない、体験していただきます。また標的DNAの切断効率の結果を供覧し、遺伝子編集の効率の確認を行います。


  1. 協賛:サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社、和研薬株式会社